あなたは大丈夫?レトリカル・クエスチョンを多用するウザい人。
レトリカル・クエスチョン(修辞疑問)
「質問の形をしているけど、質問の答えを求めているわけではない」
何言って得るんだこいつ?と思う人もいると思いますが、例文を混じえて理解していきましょう。
レトリカル・クエスチョンとは?
レトリカル・クエスチョンの例文として
1.部下が帰社する際に
部下「(帰社する際)お疲れ様です。お先に失礼します。」
上司「なんだ、もう帰るのか?」
2.上司に質問した際に
部下「この点について質問なんですけど、、、」
上司「ちゃんと資料読んだか?」
1、2共に上司がレトリカル・クエスチョンを使用しています。どちらも疑問文ではありますが、部下から答えを求めているものではありません。
1の上司は「上司が仕事してるのによく帰れるな。」、2の上司は「お前資料読んでないだろ。」と遠回しに伝えています。
なんとなく気付いたでしょう。レトリカル・クエスチョン とは、質問の形をして遠回しに伝える技法です。会話の中では【嫌味】として使われることが多い気がします。
コミュニケーションの質の低下を招く
上記の文を読んで、「いやいや、別に嫌味でもなんでもないでしょ。」と思った人いませんか?
そうなんです。レトリカル・クエスチョンの問題点は、聞き手によって【本音】なのか【嫌味】なのか、捉え方が変わってしまうのです。
例文2を使い、部下が【本音】として、【嫌味】として捉えたシチュエーションを考えてみます。
1.【本音】として捉えた場合
上司「ちゃんと資料読んだか?」
部下「読んだのですが、分からないんです。」
上司「資料にちゃんと書いてあるだろ!」
2.【嫌味】として捉えた場合
上司「ちゃんと資料は読んだか?」
部下「すみません、もう一度精査してきます。」
上司「(わかればいいんだよ。)」
ウザっ!メンドくさ!
しかし、さらにレトリカル・クエスチョンを面倒くさくする要因があります。それは、【嫌味】のように見せかけて【本音】の可能性があるのです。
【嫌味】と見せかけて 【本音】だった場合。
上司「ちゃんと資料は読んだか?」
部下「すみません、もう一度精査してきます。」
上司「何を言ってるんだ?読んだか読んでないかを聞いているんだ!」
コミュニケーションで大切なのは伝わることです。そのため、レトリカル・クエスチョンそ多用すると、コミュニケーションの取りづらいウザい奴と思われる可能性が高まってしまいます。
上記の上司がいたら、ほとんどの人は面倒な上司と感じることでしょう。
最後に
レトリカル・クエスチョンは会話に齟齬が生まれる要因です。その為、あまり使用しない方が自身のためにもなります。
嫌味として使われることが多いですが、それ以外でも使うことはできます。
彼女「私のこと好き?嫌い?」
彼氏「嫌いって言うと思う?」
うん、第三者的にはウザいな。